まず初めに、私が実際に地域子育て支援拠点施設で働いて感じたことは、子育ては千差万別、十人十色だということです。
私は約8年ほど地域子育て支援拠点施設で勤務しましたが、たくさんの子どもと保護者の皆さんと関わる機会の中で、「子どもの姿も大人の姿も多岐に渡り、人は皆年齢を問わず個性があるものだ」ということを実感しました。
それと同時に、家庭環境や育児方針、親子の気質や性格、価値観、経験など人それぞれ大なり小なり違いがあり、知識や経験以上に想像力と洞察力など相手の態度や表情、言葉から、その人の感情や本音を汲み取る力が何よりも必要だと感じ、子育て支援はとても繊細で、難しいものだと痛感しました。
自分の常識や価値観が相手にとっては真逆なこともあり、よかれと思ってした行動や言動が相手にとっては迷惑だった、なんていうことも普通にあります。
実は私は、働き始めた頃はそれが分からず、相手の距離感やかける言葉を間違えてしまい、恥ずかしながら数人の親子を過去の私のように施設から足を遠のかせてしまったことがありました。
本当に不甲斐ないのですが、私が勤務している日はあまり親子が遊びに来ないということも多々ありました( ̄ _ ̄;)
その当時はめちゃくちゃ悩み、外部の講習会へ参加したりしましたが、後に、自分の勉強不足、力不足で親子のみんなにとって気軽に話がしづらい人になってしまっていて、一緒にいて楽しくない、過ごしにくい空間にしてしまっていたことがわかりました。
自分が話しかけてもらった嬉しい経験を人もそうだろうと思い込み、人にも同じように接してしまっていたのです。
人によっては、静かに親子でじっくり遊ぶことを目的として利用する人や、お友達同士の交流を楽しむために子育て広場を利用する人がいたのに、それに気が付くことができなかったのです。
それから私は子どもや保護者の表情や感情、態度、言葉をよく観察し、その人にあった対応や言葉の選択を心がけるようにしました。
すると、最初はぎこちなくても、子どもや保護者が少しずつ心を開いてくれるようになり、定期的に遊びに来てくれるようになり、子どもと一緒に遊んだり、誰にも打ちあけられなかった相談事を保護者の方から話してくれるようになりました。
これを機に、私が圧倒的に足りなかったものは、「人の気持ちを汲み取り、話を聞くこと」だったんだ、と切実に感じ、大人も子どももみんな、
「自分の話を聞いて欲しい。自分の気持ちを聞いて欲しい。自分の考えを受け止めて欲しい。自分を認めて欲しい。」
このような気持ちを持っていることに気が付いたのでした。
子どもは「元気」や「大人しい」という括りでは、まるで表現しきれないほど百人百様の個性を持っています。そして、保護者も人それぞれ色んな経験や価値観を持っていて、各々がこだわりを持って一生懸命子育てをしています。
そのため、人によって地域子育て支援事業に求める事柄が違い、利用する施設も決まっていきます。
抱える悩みも、人それぞれ違います。
大抵どんな人でも、初めて行く場所は緊張するもので、みんなその緊張を抱えてその場所へ向かいます。「自分」や「子ども」を受け入れてくれるのか、否定されないか、そんな不安を抱えているのです。
そのような中でいかに適切に対応できるか、それが地域子育て支援拠点施設の職員には大切なポイントとなるのだ、という事を、この経験から学ぶことができました。
正直言って、私がやっとこのように実践できるようになったのは4年目くらいです(@_@)
「遅い」と思う方もいるでしょう。
「子育てひろばのスタッフっておしゃべりをしているだけで楽そう」
「私もやりたいから、退職する時は教えて」
と、保護者の方に直接何回か言われたことがありますが、きっと私の頼りなさを指摘した言葉だったのだと、今では思います(@_@;)
現在はもう退職していますが、地域子育て支援拠点施設の利用者と職員の両方という、本当に貴重な経験をすることができ、本当に学びが多い数年間でした。
また機会があったら、地域子育て支援拠点施設で働いてみたいです(^_^)
次回は、【子育てひろば、児童館でよくあったトラブルについて】書きたいと思います。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
次の記事でまたお会いしましょう!


